「不動産投資って儲かるって聞いたけど、実際どうなんだろう?」
「どんなメリットが不動産投資にあるのかな?」
この記事をご覧のあなたは、多少なりとも不動産投資に興味を持っているのではないかと思います。しかし、不動産投資をどのように始めればいいのか、分からない人も多いでしょう。
シェアハウス投資の問題や、不動産投資の営業の強引な勧誘など、不動産投資については危険で印象の悪いイメージを多くの人が抱いているかもしれません。
しかし、不動産投資は基礎知識をしっかりと学び、信頼ある不動産投資会社を見つけられれば、他の資産運用に比べてリスクを抑えながら、安定収入が得られる魅力的な投資方法です。
今回は、不動産投資の基礎知識、不動産投資から得られるメリットについて徹底解説していきます。不動産投資に興味ある人、これから不動産投資を始めたいという人など、不動産投資初心者に向けて記事を作成しましたので、ぜひ参考にして頂けると嬉しいです!
本記事の内容
- 不動産投資から得られる収益の種類
- 不動産投資のメリット & デメリット
- 不動産投資における物件の種類
✔ 本記事を書いた人
不動産投資とは何か?
不動産投資とは、マンションやアパートなどの不動産を購入し、利益を得ることを目的とする投資です。他の資産運用に比べて、リスク・リターンのバランスが良く、多くの人におすすめの投資方法と言えるでしょう。
不動産投資と他の資産運用を比較した記事も作成していますので、参考にしてみて下さい。
-
-
不動産投資の魅力とは?株やFXなど他の資産運用と徹底比較!
年金受給額の減少、終身雇用制度の崩壊、老後2000万円問題など、老後のお金に不安を感じる日本人は多くいると思います。 そんな将来に不安を抱える人が多い現在の日本では、様々な資産運用がメディアで取り上げ ...
特にサラリーマンの方は、融資が受けやすかったり、所得税の節税になったりと、多くのメリットを得られるため、近年は不動産投資を始め、サラリーマン大家さんになる人も増えています。
不動産投資で得られる利益は2種類あります。以下に2つの収益について説明します。
不動産投資から得られる利益
インカムゲイン:不動産を人に貸して得る家賃収入
キャピタルゲイン:不動産の購入価格より高い価格で売却した際に得られる利益
株式投資の経験者ならば、インカムゲインやキャピタルゲインという言葉になじみがあるのではないでしょうか。
株の場合、インカムゲインは配当金や株主優待、キャピタルゲインは売却益(株を安い価格で購入し、高い価格で売るときに得られる利益)ですね。
株式投資といえば、キャピタルゲインをイメージする方が多いでしょう。株は、パソコンで1クリックで売買が完了できる手軽さがあるため、キャピタルゲインを狙いやすい特徴があります。
一方、不動産投資は、毎月安定して家賃収入が得られるため、インカムゲインをイメージする方が多いのではないでしょうか。このように安定したインカムゲインが、株式投資などとは異なる特徴であり、メリットでもあるわけです。
不動産投資のメリット
ここからは、不動産投資を実際に始めた際にどのようなメリットがあるか、具体的に解説していきます!
ここでは、不動産投資の代表的なメリットを5つ紹介します。
不動産投資のメリット
- 値動きが株などに比べて穏やかである。
- 不動産事業として継続できる。
- 少ない自己資金で投資を始められる。
- 資産形成の計画が立てやすい。
- インフレ対策になる。
5つのメリットについて、それぞれの詳細について解説していきます。
値動きが株などに比べて穏やか
不動産投資は値動きが株式に比べると穏やかで安定した運用が可能です。例えば、購入物件の価値が暴落し、1日で資産価値が半額になることはほとんどないと言っても良いでしょう。
一方、株や暗号資産などは短時間で価格が半額になることも珍しくありません。不動産投資と比べると、株や暗号資産は価格変動幅が大きい傾向です。そのため、上手く取引できれば、大きなキャピタルゲインを得られる一方、一瞬で資金がなくなることもあります。
不動産投資は長期にわたり安定した投資がしたい方や、キャピタルゲインよりインカムゲインが欲しいという方に向いていると言えます。
不動産事業として継続できる
上で解説したように、不動産投資は基本的にはインカムゲインにあたる家賃収入を目的にすることをおすすめしています。その理由は、家賃収入であれば空室を出さない工夫をすれば、基本的には長期にわたって安定して得られるからです。
たとえ不動産の価格自体が何かの拍子に大暴落したとしても、安定した家賃収入さえ毎月得られていれば、不動産を所有し続ける意味があり、不動産事業を続けてメリットを享受できます。
例えば、経済状況や不動産市況の悪化により、所有物件が5,000万円から2,500万円の評価となったとしても、家賃収入が変わらなければ、不動産事業を継続でき、恩恵も受け続けられるというわけです。
上記の例では、不動産価格が半額になっているので、キャピタルゲインを目的に不動産運営している場合は大赤字ですよね。しかし、インカムゲインを目的に不動産運営をしていれば、高い入居率を維持しさえすれば家賃収入は毎月口座に振り込まれます。
不動産価格については、その変動を予測することはなかなか難しく、キャピタルゲイン目的の不動産投資は運要素が高くなります。一方、インカムゲイン目的で家賃収入を安定させることならば、入居率を維持する工夫をすればよく、運要素が小さく、あなた次第でコントロールできます。
不動産投資と異なり、株式投資、FX、暗号資産の取引の場合、株価の暴落などで損切を余儀なくされます。もちろん高配当銘柄も存在しますが、多くの銘柄は年2回の配当金振込であり、毎月得られる家賃収入に比べると、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
なお、利回りという観点で比較すると、所有する不動産が悪ければ、高配当銘柄の株を保有しておいた方が良いケースもあります。不動産投資がどの投資方法よりも良いというわけではないことはご承知おき下さい。
不動産投資のみが最高の投資方法であると盲目的にならず、株式投資や不動産の投資をREITで行うなど、あなたに合った最適な資産運用を自分自身でしっかり調べて、試行錯誤しながら実践することが大切です!
-
-
不動産投資とREITの違いは何?あなたがどちらに向いているか解説!
「不動産投資とREIT(リート)は、どんな違いがあるんだろう?」 株式投資を既にやっている人や不動産投資に興味がある人などは、REITという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 「REI ...
少ない自己資金で投資を始めることができる
不動産投資は、自己資金が少ない方でも銀行などから融資を受けて、レバレッジ(てこの原理、少ない自己資金で大きな金額を動かすこと)をきかせて、行うことができます。
例えば、価格が1億円の物件を購入したい場合、あなたは自己資金で1億円全額を準備する必要はなく、ある程度の自己資金と残りは銀行からお金を借りることで物件を購入できます。少ない自己資金でも高額な物件を購入できる点は、不動産投資の大きなメリットです。
中には、フルローンを組める金融機関もあり、自己資金0円でも不動産投資を始めることも可能です。ただし、フルローンによる不動産投資はリスクも大きいため、十分に不動産投資の知識を身に付け、成功確率の高い不動産を購入できるというケース以外はおすすめではありません。
不動産投資会社の営業にのせられて、ゴミ物件をフルローンで購入してしまうと、借金地獄になり最悪の場合、破産してしまうので、本当に注意して下さい!
なお、少ない自己資本で大きな資本を動かす「レバレッジの活用」に関する詳細な内容は、下の記事を参考にして頂ければと思います。
資産形成の計画が立てやすい
不動産投資では、安定した収入として毎月の家賃収入があります。家賃収入は入居者がいる限り、毎月安定して得られるため、不動産投資の大きなメリットの一つでしょう。
家賃収入は安定しているため、サラリーマンの給料と同様、毎月どのくらい収入が入ってくるか、何年間この収入が続くかなどある程度予想できます。従って、精度よく資産形成の計画が立てやすいでしょう。
不動産投資を始める人の中には、FIRE(経済的独立 & 早期退職)を目指している方もいるかもしれません。そういった人にとっても、収入が予想しやすいことは非常にありがたいでしょう。いつ頃に会社を辞めても問題ないかなどの計画が立てやすくなると思います。
資産形成の計画が立てやすければ、計画的に資産を増やしていくことができます。人生の様々なイベントでお金が必要になっても、十分事前に準備できると思いますよ!
不動産はインフレに強い
不動産投資は、インフレに比較的強いと言われています。
インフレとは、インフレーションの略で、 モノやサービスの価格が上昇する現象のことです。インフレになると、現金の価値が下落していき、不動産などの資産価値が現金と比較して上昇していきます。 従って、現金を不動産に変える「不動産投資」をインフレ対策として考えている投資家もいます。
もちろん、不動産以外にもインフレ対策に適した金融商品(特に金、原油などのコモディティ関連)は存在します。不動産投資が必ずしも最良の手段であるわけではなく、選択肢の1つとして認識しておきましょう。
「インフレ対策には不動産投資が最良だ!」という単純な話ではなく、何が最良かはその時々で変化するということを理解しておきましょう!
効率的な資産形成を検討している人にとって、インフレ対策は非常に重要です。不動産投資はインフレ対策として検討すべき選択肢の1つとして考えておきましょう!
不動産投資のデメリット
ここまで不動産投資のメリットを解説してきました。メリットばかり知識として入ってくると、すぐに不動産投資を始めてみたいと思ってしまいます。
しかし、物事にはメリットもあればデメリットも必ずあります。不動産投資はメリットばかりの甘い世界ではないことを理解しておきましょう!
ここからは、不動産投資のデメリットになりうる具体的リスクを3つ解説していきます。デメリットをしっかり理解することで、あなたの不動産投資の成功率をグ~~ンと高めていきましょう。
不動産投資にかかるリスク
- 家賃滞納などの入居者トラブル
- 不動産売買におけるトラブル
- 経済環境の変化
家賃滞納などの入居者トラブル
不動産投資のデメリットとして真っ先に挙げられるのが、家賃の滞納などの入居者トラブルです。
不動産投資は、入居者からの家賃を回収できて初めて利益を上げることができます。そのためには、高い入居率の維持し、確実に入居者から家賃を回収できる仕組みを作っておくことが重要です。
しかし、日本の法律は、不動産の貸主よりも借主の方が保護が大きく、家賃滞納やトラブルが起きた場合でも、すぐには退去させることは難しいです。そのため、入居者がいても家賃が回収できないというリスクがあります。
また、入居者の一人がトラブルメーカーで、周りの入居者が自発的い退去して、高い入居率の維持ができなくなる場合もあります。
このような入居者トラブルが発生するリスクに対して、対策として家賃保証会社を活用することをおすすめします。家賃保証会を活用すれば、たとえ入居者が家賃滞納したとしても、安定した家賃収入が保証されます。
また、一人の入居者の迷惑行為などがひどく、周りの入居者がどんどん退去していくケースが発生した場合は、信頼のおける不動産管理会社や弁護士などの相談し、場合によっては法的な対応を行いましょう。
不動産売買におけるトラブル
不動産投資では、当たり前ですが欲しい不動産は買いますし、手放しても良いと思った不動産は売ります。キャピタルゲイン目的の方ならば、安い価格で不動産を購入し、高い価格になったら不動産を売って売却益を得ようとします。
不動産売買を行う際、不動産会社を介して取引を進めると思います。不動産売買には、申込証拠金(不動産購入の意思表示をするためお金)や手付金(契約解除の際に支払われる罰金のようなお金)などが必要となります。
通常の場合、不動産の売買代金が支払われ、契約が完了すれば返還されるお金ですが、悪徳な不動産会社を利用してしまうと、うやむやになり返還されないケースがあります。
このような事態を防ぐためにも、不動産売買の際は利用する不動産会社がどのような会社か、しっかり事前に調べておくことはもちろん、契約内容などが記載された書面をしっかり読み、理解しておくことが大切です。
なお、優良な不動産会社の見分け方は、下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
-
-
不動産投資で物件選びを失敗しないために押さえるべきポイント4選
「不動産投資で失敗しない物件の選び方を知りたい!」 「不動産投資用の物件は利回りで選んだ方が良いって聞いたけど本当なのかな?」 不動産投資を始めようといろいろな物件を見たり、調べたりしている人には、上 ...
経済環境の変化
経済環境は刻一刻と変化していきます。特に、下のような変化が起こると、不動産投資を行っていくうえで不利になりますので、ご注意ください。
不動産投資に不利な変化
- 金利の上昇
- 家賃の下落
- 物件の資産価値の下落
金利の上昇は借入金の返済額の増加につながり、結果として不動産投資の利回りが低下します。また、当たり前ですが、家賃が下落すれば、インカムゲインの減少になり、物件の資産価値が下落すれば、キャピタルゲインが減少します。
経済環境の変化はなかなか予測が難しく、個人レベルでどうすることもできません。とはいえ、対策が皆無というわけではないでしょう。
経済の環境変化に対してなるべく影響を最小にするために、世の中の経済情勢には常に敏感になりましょう。そして、その時々の変化に応じて、損失を最小限に抑えるにはどうすべきか、適切な行動ができるようしっかり知識を身に付けておくことが大切です!
不動産投資の種類について
不動産投資において所有する不動産には様々な種類があります。不動産投資は行う人には様々な人がいて、それぞれ投資金額や投資目的は千差万別です。そして、投資金額、投資目的が違えば、どの種類の不動産へ投資すべきかが違ってきます。
ここでは、不動産投資で投資対象となる不動産にはどんな種類があるか把握し、それぞれの特徴を理解しましょう。それぞれの不動産投資についての特徴を理解できれば、あなたに合った投資スタイルが見えてくると思いますよ!
不動産投資の種類
- 区分所有物件
- 戸建て
- 一棟アパート・マンション
- ビル
それぞれについて、詳しく解説していきます。
区分所有物件
区分所有物件とは、ワンルームマンションや、店舗、事務所などの物件です。他の投資対象よりも比較的安い価格で購入できるため、初心者向けの物件と言えます。
しかし、マンション一棟のなかの一部屋のみ自分のものになるという性質上、土地は共有持ち分になります。マンション一棟所有する場合に比べると、積算価格(土地の価格+建物の価格)が低くなる傾向があり、リターン金額や資産価値はあまり高くないというデメリットがあります。
戸建て
戸建てとは、新築分譲や中古戸建て、メゾネット形式などの物件のことを言います。建物と土地をセットで買う必要があるので、区分所有物件よりも価格は高くなります。
戸建ては一般的には家族で住むケースが多く、アパートやマンションに比べると一度入居すると長く住んでもらえることが多いです。従って、空室リスクが低く、適切な家賃設定ができていれば長期にわたり安定した収入を確保できます。
一方で、入居者がなかなか見つからず、家賃を下げざるを得なくなったり、入居者が長期間住むため物件のメンテナンスが行き届かず、退去時に修繕費が莫大にかかったりなど、リスクも高く、区分所有物件に比べると投資難易度はやや高くなります。
そのため、うまく運用していくためには、ある程度の工夫と知識が必要です。初心者より中級者向けと言った方が良いでしょう。
一棟アパート・マンション
一棟アパート・マンションは、不動産投資の中でも人気の分野で、部屋数が比較的多いことから、区分所有や戸建てよりも家賃収入が多い投資対象となります。しかし、人気であるゆえに競争率も高く、優良物件の確保が難しかったり、中古物件でも価格が安くならないことも多いです。
一棟まるまる購入するため、区分所有や戸建てに比べ、多くの資金を必要とします。そのため、自己資本が少なく、実績がない初心者にはあまりおすすめできない投資対象でしょう。
一棟アパート・マンションを購入する際は、銀行の融資を受けることがほとんどであり、需要のない物件を買ってしまうと借入金が返済できず、破産してしまう場合もあるリスクの高い投資になります。
もし、一棟アパート・マンションに投資する場合は、物件の中身をしっかりと精査し、「本当に物件の価格は割安なのか。」「高い利回りを維持できる物件なのか。」など検討し、投資判断を下すことが重要になります。
ビル
不動産投資におけるビルへの投資とは、オフィスビル、テナントビル、雑居ビル、商業ビルなどを所有することです。ビルはアパートや戸建て投資と異なり、貸す相手が法人になる場合が多く、他の投資対象と比べても高利回りになる可能性が高いです。
しかし、規模が大きく価格が高いうえに、入居などの管理の点においても、個人を相手にするのとは違った知識や経験が必要です。
従って、初心者より上級者向けの投資と考えた方が良いでしょう。
まとめ:不動産投資の基礎知識を身に付け、不動産投資を始めよう!
今回は、不動産投資の基礎知識やメリットについて解説してきました。不動産投資にはメリットもたくさんあり、多くの人におすすめできる投資方法です。一方、投資である以上必ずリスクがあります。
今回紹介した不動産投資に関するリスクは、代表的なリスクであり、不動産投資を始めると様々なリスクやトラブルに遭遇することでしょう。
しかし、そういった状況に直面してもリスク対策やトラブル回避術を知識として持っていれば、適切に対処でき、損失を最小限に抑えることができるでしょう。
不動産投資は、不動産を購入する前にも適切な知識が必要ですが、不動産を運営する上でも様々な知識が必要で、絶えず学び続けなければなりません。初心者が不動産投資で成功するためのポイントについて、下のページで詳細を解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
-
-
不動産投資とは?初心者が成功するために重要な7つのポイントを解説!
年金受給額の減少や老後2000万円問題などなど、将来に不安を抱えている日本人が多くいる中、資産運用に興味を持つ人が増えてきています。 様々な資産運用方法がある中で、不動産投資はミドルリスク・ミドルリタ ...
不動産投資は、投資というより事業である側面が強いです。それだけやるべきことや学ぶべきことが多く、それなりに労力が必要です。不動産投資は、なかなか一筋縄でいくほど甘い世界ではありませんが、学び続け、行動し続けた先には多くの魅力的な恩恵を享受できます。
今後、あなたはどのような人生プランを考えていますか、そして、それにはどのくらいのお金が必要なでしょうか、さらには、必要なお金をどのように確保していく予定ですか、などなどこの機会にぜひ考えてみてはいかがでしょうか。
あなたの人生における夢や目標を達成するための手段として、不動産投資を始めることが必要であると感じたら、ぜひ本記事や本サイトを通して、勉強してみてはいかがでしょうか。そして、あなたの不動産投資の成功に少しでも貢献できれば、私は嬉しい限りです!