この記事をご覧の皆さんの中には、『不動産投資に興味を持っているが、どのように始めればいいのか分からない』という人も多いのではないでしょうか?

しかし、不動産投資は、基礎さえしっかりと学べば、他の投資よりも低リスクで運用することができる投資方法なのです。
そこで今回は、不動産投資の基礎知識や享受できるメリットについて徹底解説していきたいと思います。
目次
不動産投資とは何か?

不動産投資とは、マンションやアパートなどの不動産に現金を投下し、利益の獲得を目的とする投資法を言います。

不動産投資の具体的な運用方法としては、以下の2つがあります。
- インカムゲイン:不動産を人に貸すことによって得られる賃料収入
- キャピタルゲイン:購入した不動産を購入価格よりも高い価格で売却することで得られる利益

不動産投資のメリットとは何か?

実際に不動産投資を始めるとして、具体的に不動産投資にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

不動産投資のメリットには、次のようなものがあります。
- 値動きが他の投資より激しくない
- 不動産事業として継続できる
- 少ない自己資金で投資を始めることができる
- 資産形成の計画が立てやすい
- 不動産はインフレに強い

値動きが他の投資より激しくない
不動産投資は値動きが激しくないため、安定した運用が可能です。

逆に、「株式投資や」「FX」「仮想通貨」などの投資では、短時間で価格が半額かそれ以下になることもあり、不動産投資と比べて変動幅は大きく、値動きが激しいです。

なお、「不動産投資を含む資産運用を比較したい」という方は、以下の記事を参考にすると良いでしょう。
不動産事業として継続できる
不動産投資は、経済状況や不動産市況の悪化により、たとえ5,000万円の物件が2,500万円になったとしても、不動産事業として継続していくことは可能です。




ただ、インカムゲインを目的に不動産運営をしている場合、高い入居率を維持し、毎月の支払いを確保していれば『家賃収入』が得られるので、不動産事業として継続することができるのです。
逆に、「株式投資」「FX」「仮想通貨」などの投資には『家賃収入』がないので、株価などが暴落した場合はそれらの代替手段がありません。


少ない自己資金で投資を始めることができる
不動産投資は、銀行などから借りた負債を利用し、レバレッジをきかせた事業規模の拡大を図っていくことができます。
例えば、価格が1億円の物件があったとしても、不動産投資の場合、1億円全額を準備しなくても銀行からお金を借りることにより、少ない自己資金で物件の購入ができます。
中には、フルローンを組める金融機関もあり、自己資金0円で不動産投資を始めることも可能です。


詳しくは、以下の記事を参考にすると、より理解が深まります。
資産形成の計画が立てやすい
不動産投資では、定期収入として毎月ある程度決まった収入が得られます。
そのため、収入金額がどれくらい入ってくるのか把握しやすく、『資産形成の計画が立てやすい』のが特徴です。


不動産はインフレに強い
不動産投資は、『インフレに強い』というのも特徴の1つです。インフレとは、モノやサービスの価格がどんどん上昇する現象のことです。


資産形成を考えている人にとって、インフレは現金などの価値を目減りさせていく状況なので、不動産投資はインフレ対策の1つの選択肢になります。
効率的な資産形成を検討している人にとって、インフレ対策は非常に重要になるので、不動産投資は検討すべき選択肢になるのではないでしょうか?
不動産投資はメリットばかりじゃない!デメリットまとめ




そこで、不動産投資の具体的なデメリットについて解説していきます。
- 家賃滞納などの入居者トラブル
- 不動産取引上のトラブルの発生
- 経済状況の変化による影響を受ける
家賃滞納などの入居者トラブル
最初に、不動産投資の主なデメリットとして挙げられるのが、家賃の滞納などによる『入居者トラブル』です。
不動産投資は、入居者からの家賃を回収できて初めて利益を上げることができます。


しかし、日本の法律は、不動産の貸主よりも借主の方が保護が大きく、家賃の滞納やトラブルを起こされた場合でもすぐには退去させることは難しいです。そのため、家賃の回収がうまくできない危険性があります。
また、他の入居者の自発的な退去により、高い入居率の維持ができなくなることもあります。


不動産取引上のトラブルの発生
不動産投資では、不動産の転売益を狙って取引をすることもできます。ただ、その際に質の悪い不動産会社と取り引きしてしまい、手付金などが返還されないケースがあります。


なお、優良な会社の見分け方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
経済状況の変化による影響を受ける
経済環境が変化すると、次のような経済現象が起こります。
- 金利の上昇
- 家賃の下落
- 物件の資産価値が下落


例えば、今まで金利3%で借りていたものが6%になってしまった場合には、その分、不動産投資の利回りが悪化することになります。
経済環境の変化による影響を防ぐ方法としては、市況や経済情勢を逐一確認して『損失を回避 or 最小限に抑える』ことが重要になります。
不動産投資の種類を学ぼう!


不動産投資の種類はいくつかあり、それぞれ特徴が違います。そのため、初心者の方は特に、それぞれの特徴を把握しておくことはとても重要になります。
ここからは、各不動産投資の種類とその特徴について詳しく解説していきます。


- 区分所有物件
- 戸建て
- 一棟アパート
- 一棟マンション
- ビル
区分所有物件
区分所有物件とは、ワンルームマンションや、店舗、事務所などの物件のことです。


しかし、土地が共有持ち分になるので、積算価値が低くなりやすく、資産価値やリターンの総額はあまり高くありません。
戸建て
戸建てとは、新築分譲や、中古の戸建て、メゾネット形式などの物件のことです。土地もセットで買う必要があるので、区分所有物件よりも価格が高く、高めの家賃設定ができないので、利回りが特別高いわけではありません。
投資の難易度も区分所有物件と比べて少し高くなります。


一棟アパート
一棟アパートは、不動産投資の中でも人気の分野で、部屋数が比較的多いことから、区分所有や戸建てよりも家賃収入が多い投資対象となります。




もし、一棟アパートに投資する場合は、物件の中身をしっかりと精査し、『この物件は割安なのか?』『利回りはしっかりととれる物件なのか?』などを検討し、投資判断を下すことが重要になります。
一棟マンション
一棟マンションとは、4階建て以上の建物のことを指します。


規模も一棟アパートよりも大きくなるため、建築金額が高くなることにより、物件の購入価格が大きいのが特徴です。
一棟アパートと同様に不動産投資では比較的人気の分野ですが、投資金額が大きくなるため、実績や自己資本が少ない初心者にはあまり向かない投資対象になります。初めて不動産投資を行う場合、この分野での投資は考えないほうが良いでしょう。
ビル
不動産投資における「ビル」とは、オフィスビル、テナントビル、雑居ビル、商業ビルなどが投資対象になります。ビルは上記の4つと異なり、貸す相手が法人になる場合が多く、他の投資対象と比べても高利回りな傾向にあります。
しかし、規模が大きく価格が高い上に、入居などの管理の点においても、個人を相手にするのとは違った知識や経験が必要になります。


まとめ:不動産投資の基礎知識を身に付け、自分に合った不動産へ投資しよう!
不動産投資の基礎知識やメリットについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
不動産投資は、魅力的なメリットがある反面、「投資」という性質上、少なからずリスクも存在します。


また、不動産投資にもいくつか種類があるので、それぞれの特徴をしっかりと把握しておきましょう。