
2月5日の火曜日に放送されたガイアの夜明けで、ケリーバックスという不動産投資会社の不正行為が特集され、反響を呼んでいます。
中には、ケリーバックスを利用して不動産を購入したという方もいらっしゃると思いますが、「このままケリーバックスを利用し続けて大丈夫なのか?」といった不安を抱える方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ケリーバックスの悪評や不正行為の真相を徹底的に解説していきたいと思います。
目次
ケリーバックスはどんな会社?
ケリーバックスは中古の一棟物件を中心に取り扱っている不動産投資会社で、全国への物件対応を謳っています。
会社の特徴を簡単にまとめてみました。
- 空室時の家賃保証あり
- 賃貸管理業務の一括代行
- 全国の物件に対応可能
- 融資付けの金融機関はスルガ銀行
- 非公開物件を多く取り揃えている
会社名 | 株式会社Kellybucks(ケリーバックス) |
---|---|
代表者 | 蒲谷康登 |
設立年 | 2013年1月 |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 146億円(2017年) |
決算期 | 12月 |
免許番号 | 東京都都知事(2)代95174号 人材派遣業 派13-307255 |
TEL | 03-6722-0957 |
FAX | 03-6722-0958 |
一見すると、優良な企業のように思えますが、その実態は不正行為を平気で行う真っ黒な悪質企業でした…
ケリーバックスは不正行為のオンパレードだった!
続いて、ケリーバックスが実際に行っていた不正行為の数々をご紹介していきたいと思います。
顧客の預金残高を改ざん
ガイアの夜明けの放送内容の中で、ケリーバックスの元社員へのインタビューがあったのですが、入社当時からほぼ全ての顧客の預金残高を改ざんしていたことを告白していました。
出典:もふもふ不動産
実際に、放送内でインタビューを受けていた鈴木さん(仮名・50代)は、貯金が5万円しかなかったにも関わらず、スルガ銀行から融資を受けることができたそうです。
これは、ケリーバックスの社員が5万円の貯金を5,000万円と偽装したため、融資を受けることができたようです。
この件から、ケリーバックスとスルガ銀行はズブズブの癒着関係にあったと思われます。
カーテンスキームで入居中に見せかける
ケリーバックスでは、空室にも関わらず、カーテンを付けて、あたかも入居中であるかのように偽装していたことが分かっています。
また、銀行側もこの偽装行為を認知した上で融資を行っていたようです。
以下は、ケリーバックスとスルガ銀行がカーテンスキームの件で、共謀していることが伺える決定的証拠を示しています。
スルガ銀行(静岡県 沼津市)による中古1棟マンション投資向け融資で、家賃や空室率を偽った資料で多額の資金が不正に貸し付けられ、不動産業者だけでなく行員も関与した疑いが浮上した。
業者が行員とみられる相手と交わしたLINEやメールには、両者が密接に連携したことをうかがわせるやり取りがあった。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”業者“]明日午前中にカーテン行きます。終わり次第連絡するので、現地調査入れてもらっていいですか[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”行員“]了解です[/speech_bubble] 出典:朝日新聞
また、先程ご紹介した鈴木さん(仮名・50代)も、同様の被害に遭っていたようです。
出典:もふもふ不動産
以下は、被害者のインタビュー内容を要約したものです。
岩手県に住む50代の女性が3階建ての中古一棟マンションを8,000万円で購入。
購入当初は、18部屋中15部屋が埋まっており、収益性も高いと思われたのですが、購入直後に入居者の半分が退去。
毎月の家賃収入が約15万円でローン返済額が約45万円と、完全に赤字となってしまい、毎月30万円を手出しで支払わなければいけなくなってしまいました。
現実的に考えて、こんな短期間で半数以上も退去するのはおかしいですよね。
そのため、購入時には既に空室で、それをカーテンスキームで偽装していたのでは?と疑われています。
なぜカーテンスキームで空室偽装をするのか?
不動産投資は投資金額が高額なため、銀行からの融資を受けることがほとんどです。
銀行側は、貸倒れるリスクを避けるため、個人の属性や投資事業の採算性を見て、融資を行うかどうか判断しています。
簡単に言うと、不動産投資が成功するのかどうかを判断しているということです。
入居率が高いと、物件の資産価値が高く需要も大きいため、こういった偽装を行うのです。また、物件の資産価値が高いと、より高額な融資が可能になります。
つまり、とにかく物件を売りつけたいと考える業者と、より高額な融資を貸し付けたいと考える銀行のニーズが一致したということです。
ケリーバックスの悪評を紹介
様々な不正を行っていたケリーバックスですが、ガイアの夜明け放送後、かなりの批判を受けているようです。
ここでは、その一部をご紹介します。
ケリーバックスwithスルガ銀行。
— Yso (@Yso90227184) February 5, 2019
勧誘の電話何回もかかってきたけど、やっぱそういうことね〜
ポストレオパレスのネタになることを期待◎#ガイアの夜明け#ケリーバックス#スルガ銀行#レオパレス21#ブラック企業
ケリーバックスやスルガ銀行がこれだけ酷いことが証明されているにもかかわらずなぜか誰も捕まらない日本の司法や警察はどうなってんだろうね。もしかして金融庁も司法もグルなんじゃないのか思えてくるわ。真面目な人が馬鹿を見る今の日本の現状どうなってんだろうなぁ・・・。 #ガイアの夜明け
— やつき🌟 (@tyatti) February 5, 2019
ケリーバックスの事件とか見ていて毎回思うのは、「向こうからやってくる投資話は100%詐欺」だということ。本当に稼げる方法は自分で小さな失敗を重ねながら確立していくしかないな。
— あるけみ (@mecompany2) February 5, 2019
ケリーバックスwithスルガ銀行。
— Yso (@Yso90227184) February 5, 2019
勧誘の電話何回もかかってきたけど、やっぱそういうことね〜
ポストレオパレスのネタになることを期待◎#ガイアの夜明け#ケリーバックス#スルガ銀行#レオパレス21#ブラック企業
大手ポータルサイト主催のセミナーには注意しよう
大手の不動産ポータルサイトには、不動産投資会社が主催するセミナーが多数掲載されています。
こういったセミナーの中には、ケリーバックスのような悪徳な業者のセミナーも平気で掲載されています。
具体的には、楽待や不動産投資の教科書などが、ケリーバックスのセミナーを紹介しています。(今では、こっそりと削除されていますが…)
一定の広告料を支払えばどんな会社でもポータルサイトに掲載してもらうことが可能なため、こういった悪徳な業者は自分自身で見抜くしかないのです。
「不動産投資の教科書」ケリーバックスこっそり消してる…
— スタートアップ残酷日記 (@fudousanchann) February 6, 2019
証拠隠滅に大変だなぁ。#ガイアの夜明け #ケリーバックス pic.twitter.com/J9zdMGJuJG
ケリーバックスのような悪質業者に騙されない方法とは?

今回、被害に遭った鈴木さんをはじめ、ケリーバックスのような悪徳業者にだまされないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
不動産投資会社を選ぶ際、以下のような言葉で不動産の購入を勧めてくる会社には注意しましょう。
- 高利回りですよ
- 将来確実に値上がりしますよ
- 他にも購入希望者がいるのでお早めに購入した方がいいですよ
- 損はさせません!必ず儲かりますよ
不動産投資において、利回りの高さは収益に直結するため、たしかに重要な項目の1つではあります。しかし、不自然に高い利回りを提示してくる不動産投資会社には注意が必要です。
高利回りを裏付ける明確な根拠を説明できるかどうかで判断し、もし、曖昧な返答しか返ってこないようであれば、その会社を利用するのはやめた方がいいでしょう。
また、不動産投資は投資事業である以上、絶対に成功する保証はありません。
そのため、上記のような「将来確実に値上がりします」や「必ず儲かる」などの謳い文句で、物件の購入を勧めてくる会社も避けた方が良いでしょう。
さらに、他に購入者がいることを匂わせ、不動産の購入を急がせる会社もおすすめできません。
不動産投資に限らず、自分以外に同じ商品の購入を検討しているケースは、当たり前ですが、よくあることです。そのため、「今買わないと売れてしまいますよ!」なんていう言葉に踊らされないようにしましょう。
以下の記事で、不動産投資における詐欺について詳しく解説しているので、良ければ参考にしてみてください。
不動産業界は悪徳企業ばかりではない


今回のケリーバックスの一件や、レオパレスの問題など、「不動産業界は悪徳企業ばかりなのでは?」と感じる方も多いでしょう。
しかし、全ての企業が悪質なわけではありません。


そこで、本サイトがおすすめする優良企業をご紹介します。
本サイトがおすすめする優良企業は、GA technologies(ジーエーテクノロジーズ)です。
GAテクノロジーズは、中古マンションを中心に取り扱っている不動産投資会社で、東京、大阪、名古屋など、全国の主要都市の物件に対応しています。
2013年設立の若い会社ですが、この3年での会社の売上高成長率は300%を記録しており、業界内でも特に勢いのある会社です。
- 独自開発した管理ツール(Renosy)を採用することで不動産の運営コストを極限まで削減することが可能
- 物件の収益性や資産性をAIを使って客観的に判断することでお客様一人ひとりに最適な投資プランを提供することが可能


ケリーバックスとは違い、会社の評判も良く、行政処分なども一切されておらず、とても良心的な優良企業なので、不動産投資を検討中の方にぜひおすすめです。
「ケリーバックスのような悪徳企業じゃないか不安…」「不動産投資の知識を付けたい」などお考えの方は、ぜひ一度資料請求してみて、どういった会社なのか確認してみると良いでしょう。




まとめ
ケリーバックスの不正や悪評の真相について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
不動産投資は専門性が高いため、初心者などの情弱者をカモにした悪徳業者も存在します。
こういった悪徳業者に騙されないためにも、営業マンのセールストークに乗せられすぎずに、きちんと冷静な判断をするように心がけましょう。